Chén Xuézhāo
陳学昭
ちん・がくしょう

（1906.4.17～1991.10.10）

陳学昭小伝:

　本名陳淑英、ペンネーム野渠、式微、惠玖、陳芳など。浙江海寧の人。
　1923年夏に文学団体浅草社の活動に関わる。同年冬、散文「我所希望的新婦女」で上海『時報』コンクール第二位を獲得、1924年元旦の新年増刊号に掲載された。
　1925年初めに最初の散文集『倦旅』を出版。同年夏、北京大学へ傍聴に行き、この間に上海北京の兩地の新聞雑誌に大量の散文を発表した。
　19274年5月よりフランスに留学。1934年にクレルモン大学文学博士の学位を取得して帰国。1938年8月延安訪問の後に書いた「延安訪問記」は、国民党政府に禁止処分を受けた。1940年再度延安を訪問、『解放日報』の編集、中央党校四部の文化教員を担当した。1945年7月に中国共産党に加入。抗戦勝利後、東北に行き、『東北日報』副刊の編集長を勤めた。解放戦争期間には、長篇小説『工作着是美麗的』(上冊)を出版し、五四時代の中国女性が紆余曲折を経て不断に前進する姿を描き、偉大な時代の風貌と知識人の時代の潮流における成長を描きこんでいる。
　1949年8月故郷に戻り、生活に深く入って行く。浙江大学党支部書記兼中文系教授を勤め、1957年には長篇小説『春茶』(上巻)を出版した。
　1957年誤って右派とされてからは、杭州大学図書館で資料工作を行なった。困難な境遇のなか、『春茶』『工作着是美麗的』のそれぞれ下巻の初稿を書き上げた。
　1979年2月に名誉回復され党籍を回復。中国作家協会顧問、浙江省文聯副主席、浙江省作家協会名誉主席などを勤める。

(沐定勝『中国現代作家大辞典』新世界出版社　1992)

著書

『工作着是美麗的』作家出版社　1954

研究資料

『中国当代文学研究資料　陳学昭研究專集』浙江文藝出版社　1983.12