留学生文学

Liúxuéshēng Wénxué
留学生文学
りゅうがくせいぶんがく

 近現代中国は清朝時代から現在に至るまで、数多くの留学生を送り出してきた。留学生たちは、自分が留学した国で、外国語の文学に接し、自ら学んだ言語で、或いは自らの母国語で、その留学生活、留学体験を文学作品に書きとめてきた。魯迅をはじめとする中国の現代文学の担い手の多くが、留学生だったことを考えれば、留学と言う体験が中国近代文学の担い手に何をもたらしたのか、ということは、どこかで整理しなければならない問題である。既に日本の文学研究分野においては、この問題について、さまざまなアプローチを試みている。中国文学の個別の作家についての研究は一定程度行なわれているが、総体的な研究はまだ蓄積が多いとは言えない。(執筆中)
参考書
中文

『近代中国留学史』 舒新城編 東西方文化研究影印文庫 上海文化出版社 1926年刊本 1989.4影印
『近代中国人日本留学活動史(1896-1945年)』汪丞/著 湖北教育出版社 2013.6

日文
『〈異郷〉としての日本 東アジアの留学生がみた近代』和田博文ほか/編 勉誠出版 2017.11
作品

『留東外史』(上・下)不肖生/著 岳麓書社 1988.7

作成:青野繁治

 

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