陳千武

Chén Qiānwǔ
陳千武
ちん・せんぶ

(1922~ )

陳千武小伝:

 本名陳武勇。1922年に南投県名間郷に生まれる。日本の占領下において、台中第一中学を卒業する。1942年に「台湾特別志願兵」に徴兵され、1943年に南太平洋戦争が始まり、南洋 ジャワ・ティモール諸島に転戦。1945年に日本が無条件降伏し、大戦は終了したが、所属の部隊はイギリスの指揮を受けるようになり、再びインドネシア独立戦争に参戦、負傷して入院療養をし、ジャカルタとシンガポールの強制収容所に入り送還を待った。終戦後一年たってから台湾へ帰還、すぐに林務局に勤め、26年間をそこで勤務する。1987年に台中私立文化センター文英館館長 を退職する。
 陳千武は桓夫というペンネームも持ち、著名な詩人でもある。5冊の詩集を出している。小説集≪獵女犯≫は「台灣特別志願兵的回憶」を主軸としており、文壇 の大きな注目を集めている。

(『臺灣作家全集・短篇小説卷/陳千武集』 前衛出版社1991年)

著書

『陳千武集 臺灣作家全集・短篇小説卷 戦後第一代』彭瑞金/主編 前衛出版社 1991

 
作成:池上里子

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