方紀

Fāng jì
方紀
ほう・き

(1919.10.17~ )

方紀小伝

 本名、馮驥、華北東鹿の人。幼年期は外祖母の家で暮らす。中学卒業後、北京大学の聴講生となり、文学に関心をもつとともに、左翼作家聯盟に加入。
 1935年、一二九学生運動に参加、共産主義青年団に加入。翌年中国共産党に加入し、故郷東鹿での工作に派遣される。抗日戦勃発後、南下して武漢、長沙、重慶などで宣伝工作を行なった。
 1939年、重慶を離れ、延安に到り、陝甘寧辺区文芸界抗敵協会、中央党校三部、『解放日報』などで働く。抗日戦勝利後は熱河省文聯主席となるが、その後、冀中に配置換えとなり、土地改革に参加、冀中人民の抗日および土地改革運動を反映した長篇小説『老桑樹底下的故事』などを執筆した。
 1949年、天津に移動、『天津日報』文藝部主任、天津文聯党組書記などの職につく。
 1956年6月、長江水文勘査隊に参加、長詩「大江東去」「不尽長江滾滾来」を書く。
 1960年10月、散文「揮手之間」を書いて、毛沢東が1945年に延安を離れ、重慶に談判に向かった感動的な光景を描いた。その他、文学評論集『学剣集』を出版した。
 文化大革命中は迫害を受け、身体に障害が残った。

『中国現代作家大辞典』新世界出版社 1992

著書

『方紀文集』一~四 百花文藝出版社 1985.10

 
 
作成:青野繁治

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