Liú È
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(1857-1909) |
劉鶚小伝清末の小説家。字鉄雲。洪都百錬生とも。江蘇丹徒の人。若くして数学を学び、後に医学を学び、さらに商売人に転職した。光緒14年(1888年)鄭州で黄河が決壊、呉大徴の治水に身を投じ、功績があったとして、知府に用いられた。八カ国連合軍が北京入りすると、ロシア軍から低価格で奪い取られた食料を買い取り、被災民を救済した。公の食糧を私的に販売したと罪に問われ、新疆流罪となり、病死。金石、甲骨類の収集を好み、『鉄雲蔵黽』の著作がある。著作に小説『老残遊記』二十回があり、封建官吏の暗黒と「清官」の暴虐を暴露するところがあり、芸術的に大きな成果をあげている。 『中国小説辞典』北京出版社 1990.4) |
作品集・単行本『老残遊記』胡適評註 — 太平洋圖書 ,1966 |
邦訳『老残遊記』岡崎俊夫訳 — 平凡社 ,1965 |
研究資料「劉鉄雲研究資料目録」『清末小説研究』、清末小説研究会、第1号1997.10 |
作成:青野繁治 |