孔另境

Kǒng Lìngjìng
孔另境
こう・れいきょう

(1904~1972)

孔另境小伝

 茅盾夫人孔徳沚の弟。上海大学で施蟄存や丁玲と同期。上海大学で教鞭をとっていた茅盾や田漢の講義を受講した。茅盾とともに北伐戦争に参加し、広州や武漢で活動していたが、国共分裂後、命からがら上海に戻った。この頃、『五・三○運動史』を執筆し、蔡元培に序文を依頼するも、結局出版に到らなかった。その後、天津女子師範学校の教員となったが、逮捕投獄され、釈放後、再び上海に戻る。1935年、『中国現代作家書簡』を編集、出版した。茅盾が『文藝陣地』を編集した際には、その編集作業を手伝った。1949年頃、台湾に移住した春明出版社の社長に代わって、出版社をひきつぎ、編集人に施蟄存を招いたが、ほどなく施蟄存は辞職し、春明出版社は、解散した。1972年、糖尿病による足の壊死によって死去。

施蟄存『沙上的脚迹』の記事を要約

著書

『中国現代作家書簡』
『我的記憶――孔另境散文選』上海文藝出版社 1987.1

研究資料
 
作成:青野繁治

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