文學週報

Wénxué Zhōubào
文学週報
ぶんがく・しゅうほう

全7冊 上海書店影印 1984.11
 『文学週報』は文学研究会の機関紙である。もともと北京で雑誌の発行を目指していた文学青年たちが「文学」の雑誌を発行したいと、各出版社、書店と交渉をしていたところ、なかなかうまく事が進まず、有名人をリーダーとする組織をつくり、それを背景に出版社を依頼する、という話が出て、周作人を代表とする「文学研究会」が組織され、北京に上海商務印書館編譯所長の高夢旦が来た折に、商務も既存の『小説月報』の改革を検討しているという話があり、そこから1921年1月の「文学研究会」結成と『小説月報』を会の機関誌とする、という形に話が進んだ。しかしおそらく鄭振鐸らは『「小説」月報』というタイトルでは、小説以外のジャンルをアピールできないと考えたのであろう、『小説月報』とは別に会の刊行物を出す計画が進み、『文学旬刊』(後の『文学週報』)が創刊されたと考えられる。さらには詩専門の『』も文学研究会として発行することになっていくのである。『文学旬刊』は1921年5月10日に最初『時事新報』の副刊として発行された。一年後、1922年5月11日に第37期に声明を発表し、文学研究会の定期刊行物であることを明らかにした。第80期までを第一巻とし、1923年7月30日発行の第81期から紙名を『文学』(週刊)と改め、続けて『時事新報』副刊として発行した。第171期までが第二巻である。1925年5月10日発行の第172期から『文学週報』と改名、『時事新報』から独立して、第八巻まで開明書店、遠東図書公司から印刷発行している。第九巻(第376-380期)を発行したが1929年12月29日で停刊となった。
参考 趙景深「『文学週報』影印本前言」
作成:青野繁治

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