新潮

Xīncháo
新潮
しんちょう

1919年1月創刊、北京大学の学生からなる新潮社が編集を行い、北京大学出版部で印刷発行された。「新潮」の題字の下に「The Renaissance」の文字が添えられている。創刊号の寄稿者は傅斯年、羅家倫、王敬熙、葉紹鈞らである。二号以降、李大釗、胡適魯迅、仲密(周作人)も寄稿している。創刊号寄稿者のほか兪平伯楊振聲朱自清、康白情、孫伏園なども常連で、第三巻になると馮友蘭がベルグソンの哲学についての文章を発表している。1922年3月の第三巻第二号「一九二〇年世界名著介紹特號」まで、12期を発行。第一巻第五号の発行は、1919年5月1日で、その直後に五四運動が発生したため、次号は1919年8月1日に第二巻一号を発行することになったが、五四運動の混乱の中、発行が遅れ、10月1日の発行となり、また注文が殺到し、売り切れが続出することを考慮して、第三版から、上海亜東図書館からの発行となった。第三巻第二号の「1920年の名著紹介特集」の筆頭はアインシュタインの相対性原理で、ほかにもデューイ、ベルグソン、ワトソン、ラッセルなどが取り上げられているのが興味深い。
作成:青野繁治

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